ThinkPad X1 レビュー 13.3型の薄型・軽量ThinkPad

ThinkPad X1は、2011年11月に発表された13.3型のノートPC。



X1とあるように、Xシリーズの製品ではあるがこれまでの製品とは一線を画すノートPCとして登場した製品で、従来の製品とは異なる部分が多い。

といっても、X1の後に登場したX1 Carbonの出来が良いため、今となってはそれ程魅力のある製品には思えないのだが、それでも液晶は綺麗だし、13.3型の割には扱いやすい製品だとは思う。





天板は従来のThinkPad Xシリーズのデザインと同じ。




ヒンジの部分のカラーが黒くなっている。
通常のXシリーズのヒンジのカラーは、金属そのままのシルバー。

これも拘りの一つなのかどうかはわからないが、金属そのままのヒンジよりも若干雰囲気が和らぐ印象がある。






左右のインターフェースは、左側がヘッドフォンとマイクのコンボジャック、USB2.0、右側が無線LANのスイッチ、メディアカードスロット、HDDベイ。

左にあるオーディオ端子とUSB2.0にはカバーがかけられている。正直、このカバーがあるとUSBなどを使う際にいちいち開けて中を見ながら挿さなくてはならないので、利便性に欠けると思う。




背面にも端子。T430sのようである。
内容はLAN、SIMカードスロット、USB3.0、HDMI、mini-DisplayPort、eSATAとUSBのコンボ、電源コネクタ。

中ほどにあるSIMカードスロットは海外仕様のマシン用で、日本向けのモデルでは利用しない。




液晶は13.3型ワイドHD(1366×768)の光沢パネル。ベゼルとの境目がないタイプの液晶である。

表面にCorning社の Gorillaガラスが採用されており、ドライバーでつついても割れない位の頑丈さを持ち合わせている(実際につついている所を見たが、本当に割れないし傷もつかない)。

その代り、見ての通り液晶は光沢である。(Gorillaガラスが光沢であるため)

ちなみに解像度は13.3型でHDしか選べず、その辺りがユーザーの不満点の一つでもあった。その証拠に、次のX1 Carbonでは1600×900の高解像度液晶が採用されている。




液晶を180度まで開く事が可能。




キーボードは6列の配列である。
この頃は、まだ定番のThinkPadには7列のキーボードが採用されていたが、このX1には6列が採用されていた。

まだ6列に抵抗のあるユーザーも多かっただろうから、キーボードが気に入らないという方もいたのではないだろうか。(6列が当たり前になった今となっては、全く気にならないのだが)

とはいえ、さすがに操作性にこだわるThinkPadだけあって、使い勝手は良い。




液晶の構造上、液晶ベゼルにキーボードライト(ThinkLight)を搭載する事ができないため、キーボードバックライトが搭載されている。

ライトは2段階の明るさ調整が可能。




底面部の様子。

見ての通り、バッテリは内蔵式で取り外せない。
メモリはキーボード側から、HDDベイには側面から触れる事ができる。(メモリは1スロット)

ちなみに、X1のストレージはSSDが標準である。





構成と性能面について触れてみる。
掲載しているモデルはCPUがCore i5-2520M、メモリは4GB、128GB SSDという内容。

薄型とはいえ標準電圧版のCPUが採用されており、パフォーマンスは高い。
















FINAL FANTASY XIV LOW


FINAL FANTASY XIV HIGH

SSDの速度は、最近のSSDと比較するとまずまず。
といっても起動や処理は高速で、快適な作業が可能。

日常的な用途、ビジネス関連の用途には十分すぎる性能を発揮する事が可能である。性能面には全く不満はない。



感触が良いだけに、惜しいと思うのは液晶の解像度、重さ、バッテリである。だが次モデルのX1 Carbonでは解像度と重さはクリアしており、バッテリは相変わらず取り外しができないものの、最近の薄型ノートはバッテリの取り外しが行えないのが標準となっているため、大きな欠点かというとそうでもない。

X1は良い製品だが、第一弾の製品という事でやや物足りない部分もあるため、やはりより洗練されたX1 Carbonの方に大きな魅力を感じる。

ただ、X1 Carbonは解像度の高いモデルしか選択できないため、逆に解像度の低い液晶を好むユーザーにはX1は適しているといえるだろう。





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